贈与
生前贈与とは、被相続人が死亡する前に、自分の財産を人に分け与えることを言います。
一般的に、贈与税は相続税よりも基礎控除額が低い上に、税率も高くなっているため、贈与の方が相続よりも不利になることが多いですが、平成25年度税制改正には贈与に対する優遇措置が盛り込まれていますので、生前贈与を検討するのも良いと思います。
贈与を活用するメリット
贈与を活用すると以下のようなメリットがあります。
メリット1.贈与税の基礎控除を活用して、相続財産を減らすことができる
贈与税には、一人当たり年110万円の基礎控除があるため、計画的に活用すれば相続財産を大幅に減らすことができます。 ※必ず事前に専門家にご相談の上、判断下さい。
メリット2.贈与税の配偶者控除を活用して、課税価格を減らすことができる
・婚姻期間20年以上の配偶者からの贈与である ・居住用不動産または、居住用不動産を取得するための金銭の贈与である ・過去にこの制度の適用を受けていない(同一夫婦間で一度だけ) ・贈与を受けた年の翌年3月15日までに贈与された(又は取得した) 居住用不動産を居住の用に供し、その後も引き続き居住する見込である ・贈与税の申告をする 以上の要件を満たした場合に限り、課税価格2,000万円(基礎控除と合わせると2,110万円まで)控除できます。
メリット3.法定相続人以外に財産を渡すことができる
相続では、法定相続人以外には財産を渡すことができませんが、贈与の場合は、自らの指定した相手に財産を渡すことができます。
贈与と相続のどちらを選択するかの判断は難しいため、自分で判断せず、必ず専門家に相談することをお勧めします。 詳しくは贈与税申告サポートをご覧ください。 ⇒ 贈与税申告サポート